虹の橋を、渡る [りゅうくん]
哀しいお知らせをしなくてはなりません。。。
たびたび登場していた実家の猫・りゅうくんが、12月19日、静かに息を引き取りました
享年24歳と6ヶ月でした。。。
ここ数年はすっかり年老いて、耳が遠くなり、
足腰が弱くなり、眼が見えなくなり、
夜鳴きや徘徊が続き、今年に入ってからは
ちゃんとトイレで用が足せなくなり、
オムツが欠かせなくなっていた
。。。りゅうくん
話は10月、あたしの誕生日
電車で移動中だったあたしの携帯に
姉から突然のメールが。。。
『お母さんが倒れて救急車で運ばれた』
病気の母から、
このところ調子が悪いと聞いていた矢先の出来事でした
しばらく検査入院をすることになり、
姉が母とりゅうくんのお世話をしてくれていましたが、
あたしも時間のあるときに、交替させてもらいました
今年のお盆以来、ふたりで過ごす時間。。。
でも、母が入院中のりゅうくんはとても不安そうで、
母の気配を探して部屋中歩き回り、鳴いていました
立ち止まっている後姿が、とても寂しそうでした。。。
りゅうくんが我が家にやってきたのは
父が亡くなってから数年後のことでした
突然家族を失い、寂しくなった我が家に
やってきた、真っ白い猫ちゃん
クォーターのりゅうくんは骨格が大きく、
ご両親もヒョウとかチーターのような
そんな体格をしていました
お母さんはオッドアイだったそうです
初めて家に来た日、
いろんなところで粗相をしてしまうたびに
母に叱られていた姿を思い出します
心細そうに部屋の隙間を探しては隠れる、
そんなりゅうくんを抱えて、
あたしも家具の間に入っていたら、母に
「何してんの?」と言われたのを覚えています
あたしが高校生になったばかりの頃でした
高校時代のともだちが遊びに来たとき、
その中のひとりの子を恐れて仕方がなかった
そんなこともありました
忘れもしない、あたしの成人式の日、当日
りゅうくんはマンション5階のベランダから落下
華やかに着物を着付けして帰宅したあたしが
目撃したものは。。。
休日でも診てくれる動物病院を探して
必死で電話を掛けまくっている母と、
そばで腰を抜かしたまま鼻血を流している
りゅうくん。。。
家族でもめたこともたびたびありました
3人が別々の部屋にこもってしまったとき、
りゅうくんはそれぞれの元に訪れて、
わざと目の前でごろんとして見せたりして、
和ませようとしてくれました
やがて、あたしは家を出て暮らし始めました
たまに実家に帰るあたしを、
りゅうくんはいつもお出迎えしてくれました
そして月日が流れ、
りゅうくんは二十歳を超えていました
年々、年老いていき、
毛づやがなくなり、身体が痩せていき、
お出迎えにも出て来なくなりました
そして、母が倒れたとき。。。
救急隊のひとが来ても、
りゅうくんは母のそばから離れずに
ずっとその場に居たそうです
母が退院したあとのりゅうくんの
穏やかそうな面影は忘れられません
ここに掲載した写真は、そのときのものです
これが、あたしが見た
最後のりゅうくんになってしまいました。。。
12月15日、
足腰にはかなり無理が来ていましたが
突然倒れて自力では起き上がれなくなり、
。。。母が倒れていた台所で、
りゅうくんは、動けなくなりました
倒れて寝たきりになったりゅうくんは、
もう鳴くこともなくなり、
眼を閉じることもなくなりました
それから固形物が食べられなくなり、
母から粉ミルクを飲ませてもらっていましたが、
18日の夜、それすらも戻してしまったそうです
翌日12月19日。。。
病院から戻った母が見たのは、
手足を伸ばして冷たくなっていた
りゅうくんの姿でした
あたしは午後3時過ぎに、
母と姉から連絡を受けました
24年という歳月は
人間にとっても長いものです
猫にしてみればどれだけの時間だったでしょう
あたしよりも実家で長く暮らしたりゅうくん
あたしよりも長く母と一緒に生活をしたりゅうくん
あたしにとってはかけがえのない家族であり、
弟でもあり父でもあり祖父でもあったりゅうくん
彼がしあわせであったかどうか、
本猫に聞くことができないのでわかりませんが、
『しあわせ』というのは、
『嬉しい』でも『楽しい』でもなくて、
『穏やか』な『安らぎ』や『和み』であるということ。。。
この世に生まれて、生きるということは、こういうことなんだよと、
その身をもって教えてくれたような気がします
あたしが家を出るとき、
「おかあさんのこと、頼むね」
と言ったこと。。。りゅうくんは覚えてるかな
その約束を、貴方は小さな身体で見事に成し遂げてくれました
そして今も、どこかで母を見守っているような気がしてなりません
家族想いで、誰よりも母を慕っていたりゅうくんは、
最後まで母のそばを離れず、自分の最期は母に見せずにひっそりと旅立った。。。
そんなところが、またりゅうくんらしいところです
最後にふたりで過ごした夜、
いつもは抱っこを嫌がるのに、自分からあたしの膝に乗って来て、
滅多にしない『ゴロゴロ』をしていたね
あのときの子供のような顔を、あたしは忘れないよ。。。
まだあたしの中で気持ちの整理がつかなくて、
正直不安定になってしまっているので、
文章がうまくまとめられなくて、
話題があっちこっちにいってしまってごめんなさい
りゅうくんに伝えたいのは、
「ありがとう」。。。の、ひとことです
明日、お骨になったりゅうくんに逢って
お別れをしてきます。。。
りゅうくん、人との間をもち、お疲れ様でした。ナイスを贈ります。
虹の橋の向こうにはたくさんの猫がいますので、みんなと仲良く遊んであげてください。
24歳6カ月・・・悲しいですね。
ご愁傷様です。
by green_blue_sky (2009-12-21 18:49)
サブブログの方で、お母様の検査入院のこと、りゅうくんの状況、りゅうくんがなくなったこと、お聞きしていましたが、こうやって改めてりゅうくんが来てからの思い出をお聞きし、長生きして、まりりんさんご一家にたくさんの幸せを与えてくれたニャンコだったんだなぁ、と思いました。
りゅうくんのご冥福をお祈りいたします。
by ChatBleu (2009-12-21 19:20)
24歳、大往生と言えるかも知れませんが・・・悲しいですよね。
我が家に居たミーシャも白猫で、彼は4歳で亡くなりました。
4歳で亡くなろうと24歳で亡くなろうと、亡くなってしまった事は事実
胸中ご察し申し上げます。
りゅうくんのおむつ姿、腹水が漏れるので付けていたミーシャを思い出しました。
りゅうくんのご冥福をお祈りします。
by kontenten (2009-12-21 22:24)
りゅうくん、ありがとう!
度々、登場するりゅうくんの姿を拝見するのがとても楽しみでした。
天国から、みなさまを見守ってくれているでしょうね。
by Rae (2009-12-21 22:35)
りゅうくん、虹の橋には
4年前の22日に逝ったくろすけがいるので、
一緒に遊んでてね。
by くろすけ (2009-12-21 23:09)
24歳と6ヶ月、人間の年齢にしてみたら、
かなりの長生きさんだったんですね。
いつかは、こういう時が訪れるのはわかっていても、
やはりいざ現実に訪れると、なかなか受け入れられないものですよね。
家族思いだったりゅうくん、そしてまたみんなに愛されたりゅうくん。
きっと天国からみんなの事を見守ってくれていることでしょう。
by sasasa (2009-12-21 23:38)
頭では理解しているつもりの別れ。
いざそうなると涙止まらず辛いものです。
でもご一緒された歳月をきっと嬉しく思っていてくれると思います。
今は涙涸れるまで想ってあげている事が何より大切なのでは。
by まっきー (2009-12-22 00:08)
周りの方たちを思いやることができる
やさしいにゃんこちゃんだったのですね。
そんなりゅうくんにniceを捧げます。。。
天国で元気に過ごしてね。
by やっぴぃ (2009-12-22 07:09)
りゅうくん…安らかに眠って下さい。
大往生だったねー
えらいねー
by マユマユ (2009-12-22 07:55)
りゅうくん、家族のみんなを幸せにしてくれる子だったんですね。
にゃんこは20歳を超えてくると皆衰えが見えてきて、痛々しくも感じるところがあったりしますが、まりりんさんがお母様の代わりにりゅうくんを世話していた記事を見たときに「元気な24歳だなー」と感じていました。
大好きなお母様から離れることなく、天国に旅立ったりゅうくんはきっといい思い出ばかりを思いながら天国で過ごしているでしょうね。
私の大好きだった21歳で虹をわたっていったすがめちゃんがいるので、一緒に仲良くなってね。
by すがめ (2009-12-22 14:22)
りゅうくん、24年間ご家族の皆様を見守り続けてくれたのですね。
大往生だったでしょうけれど、亡くなってしまった悲しみは
なんと言われても、心の底からは消えないものでしょう、けれど・・・
ご家族皆様との、楽しい思い出を持って虹の橋を渡り
今は、↑のニャンコ達と、仲良く遊んでくれていることでしょうね。
by パトラ (2009-12-23 14:23)
24年6ヶ月、きっと猫さん達にとっては大往生なはず。
りゅうくんホントに頑張ったね^^
これからは、虹の橋でたくさんのお友達と楽しく過ごしてね。
by しのりん (2009-12-23 16:01)
りゅうくん、24年間・・・お疲れ様でした。
ご冥福をお祈りいたします。
by qoo2qoo (2009-12-25 00:48)
りゅうくんありがとう。
まりりんさん達の事を何時までも見守っていてあげてね。
by 渡り鳥 (2009-12-25 22:33)
こんばんは♪
りゅうくんのご冥福をお祈り致します。
読んでいて、涙が出てきちゃいました。
最期までその命を全うして過ごした事かと
思われます。お母様の事見守って責任を
果たしたのでしょうね。いつまでも心に
残る家族だと思います。りゅうくんが天国でも
幸せでありますように。
by 御心 (2009-12-26 16:22)
りゅうくん…とても長生きされたんですね。
それにとても男前で素敵な猫さんでしたね。
亡くなられたのは哀しいけれど、またいつか会える日が来ます。
虹の橋で待っていてくれるから大丈夫!
by laysy (2009-12-27 01:04)
本当に辛いですね。
言葉では言い尽くすことはできません。
お察しいたします。
by CountryBoy (2009-12-27 01:08)
みなさま。。。たくさんのお悔やみの言葉、ありがとうございました
いまだにりゅうくんの居なくなった現実は哀しみを感じてしまいます
こちらでまとめてお返事することをお許しください。。。
あたしはもう長いこと一緒に暮らしていないのですが、こんなにもショックを感じるものなのかと、自分でもびっくりしています
ほとんどの時間を彼とともに過ごしてきた母にしたら、どんなに哀しいことでしょう。。。
でも、こんなにもたくさんの人に想っていただけて、りゅうくんはしあわせだと思います
きっと、先に旅立ったおともだちと今頃遊んできることでしょう。。。そして、いずれ家族があちらに行くまで準備をしながら、虹の橋のたもとで待っているような気がします
by まりりん (2009-12-27 14:21)
★たくさんのnice! & ご訪問、ありがとうございました★
by まりりん (2009-12-27 14:21)