戦争に触れる [ひとりごと]
久しぶりに仕事で出掛けた赤坂見附は雨が降っていた
今日は麹町方面へ、
ひたすら歩いていたら、
懐かしい場所に通りかかった
数年前、
まだココロの中に深い闇を抱えていた頃、
この場所で音楽を聴きながら泣いたときがあったっけ。。。
なんてことを思い出しながら、仕事の現場へ
今日はドラマの中で使用する台詞の収録
夏だからこそ制作される『戦争』を取り上げたドラマ。。。
「こんなことがあったなんて、知らないでしょ?」
監督が、そう言った
「はい」
あたしは普通に返事をした
音声を撮るまで、しばらく編集画面を眺めていた
そこには、あたしの知らない世界があった
収録を終えて、
「時間があるなら、観ていてもいいよ」
そう声を掛けていただいたけど、
とても観てはいられなくなり。。。現場をあとにした
帰り道・・・まだ雨は降っていた
長い歴史の中で過ぎ去った時間
その中にはあたしの知らないことがたくさんある
「つらい」とか「くるしい」とか
そんな言葉すら出てこなくなるくらいの凄まじい状況や
自分の力ではどうにもならない現状
生きることすら危ぶまれた、重く、暗い、現実が。。。
確かに今の自分は豊かな暮らしはしていない
でも、
決して生きていけないほど貧しい訳ではないし、
否応なく生命を奪われる訳でもない
『平和』とか
『豊か』とか
『しあわせ』って、
いったい、どういうことなんだろう・・・?
雨でぬかるむ道をしっかりと踏みしめながら、
あたしは駅へと歩き続けた
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